そろそろ体からカビ生えてきそうな水曜日
甲子園が盛り上ってる最中、東の海で悲しい事が起きた。実家が漁業・親父が漁師だったワシに衝撃の事件だった。
30年前、10t程の船を持ち10人程の若い衆を使って春先は北洋(カムチャッカ方面)へサケマスを獲りに。本家の船を下り、正式に網元になった矢先に200海里問題が起きた。今のEEZ(排他的経済水域)が設定されるキッカケになった領海主張。莫大な負債を抱えて親父はサケマスを辞めた。
周囲を海に囲まれ国境意識が希薄なこの国で、ワシの周囲では常に国境意識があった。互いの主張が真っ向から食い違っている所謂北方領土と言われているエリアが日本の物なのかロシアの物なのか、ワシには判らない。のだが、レポ船を黙認してたりロシアとの外交問題解決能力の著しい欠落が、今回の悲劇に繋がったと見る。
日本人が、自国領海(と主張する中)で、他国の銃弾で命を落とすなんて。こんな事があって良い訳が無い!
海育ち浜育ちの人は知ってると思うが、沿岸で海難が起きたら浜で火を焚く。見つかるまで火を絶やさない。当然夜通しで燃やす。その火の灯りを頼りに海から上がっておいでという意味、生きてるか死んでるかは上がってみるまで判らない。そんな光景をガキの頃何度も目にした。今回の遺族は、そんな儀式的な火を灯す事も無く箱に入った遺体を引き取った。その心中察して余りある。
当時、撃たれるよりも借金抱えた方が良いと判断した(かどうか判らんが)親父は正解だったと思う。
国と国の境の緊迫した空気は、根室半島に行けば感じられる。どんなに鈍感でも、感じられる。
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 曇り一時雨の日曜日(2024.10.27)
- 曇りの日曜日(2022.06.19)
- 天気下り坂の日曜日(2017.10.22)
- 降ったり晴れたり雷鳴ったりの日曜日(2016.07.10)
- 少し蒸した月曜日(2014.06.30)
コメント