« 滑走16日目の日曜日 | トップページ | 滑走17,18日目の土日 »

2022年2月27日 (日)

テレマークスキー考~なぜ内足を引いているのか~

一応スキーヤー(アルペン)なので、テレマークスキーをするにあたって理屈を解釈できれば早く習得できると思い色々調べています。
今一番理解したいのは「ターンの時なぜ内足を引いているのか」という事。歩く延長線上だから、と言うのは行動形態としては何となく分かるのですが、今はまだそこに辿り着いてないです。ターン中の運動要素として内足を引いている姿勢に合理的理由があるかどうかという事です。

以下、黄色塗りはヨソサマのブログなどからの参照です。
--------------------------------------------------------

”なんといってもパウダー!あのテレマークの独特の浮遊感はアルペンでは味わうことができません。これがなければ、多分テレマークは続けてないかも・・・。パウダーに限らず、テレマークターンってのは、アルペンよりも「ターンしてまっせ!」という感覚が大きいですね。”
これは個人の感覚なので浮遊感云々はテレの方が上という事はないと思います。板の種類等にも影響されます。 


”雪面を抑える力はアルペンに比べるとかなり小さいです。ということは、強力なエッジングが必要な場面(急斜面、アイスバーン、ハイスピードなど)では弱点を露呈。この部分は楽しさになることはないでしょう。”
やっぱりそうなのか。でもヒラフでは過去にものすごいスピードでスーパーコースを滑るテレ集団がいました。その印象が強く残っているので頑張れば可能なのかなと。

”テレマークは機動力があると思われていますが、実はアルペンの方が万能です。深雪のラッセルやキックターンでは、テレマークのビンディングにあるバネが邪魔して、アルペンに比べると苦労するし、体力も消耗してしまいます。”
これもちょっと解せませんね。総合的に有利だからこそ山ではテレマークが良いのでは?

”壁のような急斜面やアイスバーンでテレマークターン不能となると、アルペン滑りでやり過ごすことになります。密林地帯や痩せた尾根を滑る時、その他危険箇所でも同様です。”
アルペンの道具でテレターンは不可能ですが、テレの道具でアルペンターンは可能。なのになぜテレターンをするのか、知りたい核心が見えません。
出典元↓
https://bcski.yukigesho.com/why/terevsalpen.html




”どうして、テレマークターン、なんでしょう?
それは、”面白い”からです。    ...と、言ってしまっては身も蓋も無いですね。”
この辺が核心か?だとしたらターンはアルペン、移動はテレ姿勢が最も効率的なスキーという事になるのかな?
出典元↓

http://www.satoyama-ski.com/colum-tele.html



”テレマークターン
回転したい方向パドルをさし込み、そこを支点にフネを急回転させるテクニック。ハイ・テレマークはパドルを垂直に立ててさし込み、ロー・テレマークはパドルをねかせて水面を押さえる。”
偶然見つけたカヌー用語ですが、ターン中の上体挙動を考える時に凄く分かりやすいです。dogpaddleの西田さんが仙人スタイルで長い木の棒1本持って滑るシーンは正にカヌースタイルそのもの。しかし内足を引く理屈とは違います。
出典元↓
https://www.weblio.jp/content/%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3



アルペンターンは、内足を前にだして膝を曲げることで内傾を作って谷足荷重メインで板をしならせてターンを作ります。テレマークは、真逆で内足を後ろに曲げて内傾を作って、同時に前板と後板をくの字にして前後の板でターン弧を作ります。
原理上、効率がよく近代的なのはアルペンターンです、ターン弧の剛性が1枚の板で構成するからです、テレマークのように前板と人間の足腰と後板の3部品でターン弧の剛性を構成している場合はどうしてもターン弧が軟弱で雪面からの反力に負けてずれずれのターンになってしまいます。”
これをそのまま受け取ると、テレマークターンには板のサイドカットを利用していないという事ですけど。確かに昔のテレ板のような細長くてサイドカットが無い板(クロスカントリーの板)で滑るにはひねり動作を与えづらいテレマーク姿勢では有効なターン技術になるかも知れません。しかしそれでは内足を引く理由にはなってません。例えばホッケースケートでのターンは内足を前に出します。そのほうが安定して鋭いターンが出来ます。

”テレマークのメリット
アルペンスキーに比べ、切れない、遅い、小回りがきかないなど弱点はたくさんあります。なにがいいのか、自分ではっきりとしないで20年間やってきてます。強いていえば、ちょっと歩くのに具合がいいとか、道具全体が軽いとか山スキーに適したメリットはあると思います。でも、一番は、人があまりやってないスキーだからです。”
又しても出てきましたこの感じ。しかし自分が見ていたnisekoのテレマーカーは明らかに効率的かつ高速なターンで圧倒的にカッコ良かったんですよ。自分もそうなりたいと思わせてくれました。決して変わり者の変わった遊び道具ではないと思ってます。
出典元↓
http://www.maru-yo.net/shintele/public_html/telezakkan.htm



「面白いから」とか「他でやってないから」など愉快犯的な動機ばかりが目に付き、今のところ内足を引く明確な理由には辿り着いてません。もし本当にそうだとしたら、それでもアルペンには出来ない姿勢でのテレマークターンを習得してみるのは損にはならんでしょう。

内足を引くという表現に違和感を覚える人がいるかも知れませんが、ターン導入までのプロセスを言っているのではなくターン中の姿勢の事を言ってます。導入プロセスで内足引こうが外足出そうが、今はそこに着眼できるレベルではありません。

スノーボードで基礎を学んだおかげでアルペンスキーに技術フィードバックをして現在に至ります。スキーでもボードでもターン構成要素は「角付け・荷重・ひねり」です。アルペンスキーの基本動作は左右スキー同時操作、出来るだけ同じような運動を左右の板に働きかけてターンを安定させます。しかしテレマーク姿勢は左右の板に別々の運動要素を与えています(前板には後圧、後ろ板には前圧)。この後ろ板への運動が板の挙動不安定を誘い、結果ターンそのものが気持ち良くないのが今の自分です。

一般的なテレビンディングの種類で75mmNORMはブーツ拘束が弱くて踵が上がりやすく、後ろ板に前圧が掛からないので不安定にならないのかもしれません。自分のテレビンはNTNで拘束力が強く、足を持ち上げた位では踵が離れません。踵が浮く姿勢をとると必然的に後ろ板に前圧が掛かり挙動が一気に不安定になります。
板にたわみ力を伝えるには母指球・踵・小指球の3点を結ぶ三角形の内側のどこかで踏むと効率的です。後ろ板に前圧をかけないようにするには小指球がギリギリのポイントになり、それよりも前側に荷重ポイントがあると前圧がかかって板が不安定になります。当面は内足小指球に乗ってバランスをとる練習をしてみます。

目標は、前出仙人西田さんのようにアルペンでもテレでも上体の動きが変わらないのがカッコイイです。通常見かけるテレマーカーは外傾姿勢(くの字)ですが、西田さんにそれはありません。なぜそれが可能なのか理解できてません。(因みに西田さん曰く「アルペンの方が楽に滑れる」と呟いたのを聞き覚えてます)。

滑り込んで気持ち良いポイントを見つけてからの身体の反応を待って理論後追いでも良いかもしれません。

|

« 滑走16日目の日曜日 | トップページ | 滑走17,18日目の土日 »

skiing」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 滑走16日目の日曜日 | トップページ | 滑走17,18日目の土日 »